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宇宙の空き地(抄)
母去りし地上ささやかな変化ありて父はラジオを買い求めたり
美しき少女らのはずがなぜだろう見つめていると全部が鬼だ
月みれば月にむかって伸ばさずにいられなくなるこの手が悪い
バベルの塔崩壊の物語まだ読み終わらない今日 父が死ぬ
くすのきの木陰に少女のわれ在るは宇宙のどこの空き地だろうか
路上の砂塵(抄)
影みじかき昼さがり子らが道ばたにしゃがんで犬の交尾を見てる
手を振って駆けてくるたった七歳でレイプに慣らされた子が笑う
傾いた柱のかげからのぞく子の見つけられたい逃げだしちゃいたい
埴輪(抄)
火星赤く われは胎児をふとらせる闇を抱えた古代の埴輪
地球ぐらり朝へ傾き戦争は困るこうして産んでるときに
鼻先にかすかにふれる綿菓子のような子どもの髪 ゆめ きおく
朝ごとにきみに発見されている世界に一羽の鳥降りてくる
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